苦手な看護師の先輩

苦手な看護師の先輩

私が以前にいた職場を思い出すとき、「大変だったなぁ」と思うのは苦手な先輩との出来事です。その人には実習のときから苦手意識がありました。こんな言い方も失礼ですが、"怖い人"として実習生の中では有名な人だったのです。私自身が就職先を決める際に心配していた点でしたが、私が配属された先はその人と同じ病棟でした。その先輩はベテランなので新人の私はいろいろ教えて頂くことになりました。嫌みっぽいことも含め何度も厳しい物言いをされ、落ち込むことが続きました。そのような中で、本来はその人に聞かなければならない場面でその人を怖れるあまり他の聞きやすい先輩に聞いてしまうことがありました。今でも自分のしたことを反省していますが、そのような回避行動は事態を悪化させることが多く、あまり良いことはありません。「小さな痛みを回避したことで、むしろより強い痛みを受ける事態になった」と感じました。当時、私にとってその人は苦手意識を通り越し、脅威の対象に変化していました。毎月、勤務表が配られ、最初に見るのは自分の欄。次に確認するのはその先輩の欄です。そして「あーまた夜勤が一緒」とがっかりし、不安になるのです。緊張して萎縮して、仕事に行くのが嫌になる日があったことを思い出します。今、考えると、その先輩は感受性が高い人でしたので私がその人を嫌っていたこと、それは確実に相手に伝わっていたのだろうと思います。その先輩は厳しい態度とは裏腹に繊細な心の持ち主と感じることもありましたので、もしかしたら嫌われることを一番恐れていたのかもしれません。そうであるなら、私の態度がより一層その人の気持ちを揺さぶっていたのではないか?と今は思います。私の方がもっと変わることが必要だったと思うのです。ただ、その当時も私なりに対処してことがありました。それは「交代制のメリット」を意識することです。昼間だけの仕事でずっと一緒にいる訳ではなく、「交代制のため会わずに済むこともある」という点を考えるようにしました。それは逆にいえば、夜勤で一緒のときは少人数で濃密な関わりになるためむしろ厳しいことです。交代制のメリット、デメリットがあるのは承知しています。しかし、今ある状況の良いところ、メリットを探して自分の気持ちを持ち上げていく方が効果的です。自分を変えていく、自分にできることで対処できることは大事なことです。結果としては、その人との関わりは互いの異動までの3年間で、その先輩とのことはやっと過去の出来事になりました。

2015年3月19日|